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父、急逝 [日々徒然日記]

11月30日、私の父が享年62歳で急逝しました。
ホントに急な事で、初七日を終えた今でも、まだ信じられません。

仕事先で食事中に喉を詰まらせてしまい、窒息による低酸素脳症が死因です。
不慮の事故ではありますが、一言で言えば父本人の不注意です。

そうはいっても、やはりこのようなことが起こる要因を父は持っていました。
喉ばかりにいろいろな病気の経験があり、2年前には下咽頭癌を患い、放射線治療で克服した経緯が有ります。手術では声帯を傷つけてしまうため声が出なくなると言われ、それは断固嫌だと言って、克服の可能性は手術より低かったのですが放射線治療を選んだのでした。

苦労の甲斐あって、辛い放射線治療の結果、癌は消滅。現在に至るまで再発も有りませんでした。でも。やはり後遺症はあったのです。
唾液腺が放射線で焼かれてだめになったため、唾液を出す事は一切できず常に水を携帯していました。
再発はないものの喉の調子はあまりよくなくて、声もかすれかすれになっていましたし、年中かなりの勢いで咳き込む様子は本当に辛そうでした。

そんなこともあり、食事に中に喉を詰まらせるという事故につながってしまったのだと思います。
私達も咳き込む様子を常に目の当たりにしていましたが、よもやそんなことなろうとは思ってもいませんでしたし、きっと本人もそうだったと思います。

事故が起きた時、食事をしていたお店の店長さんがいろいろしてくれたそうです。一度はつっかえたものが取れたか?と思うような顔色の回復、息づかいがありもう大丈夫だとほっとしたそうですが、その後昏睡状態となり、結局1時間近くも心臓が止まったままで病院に到着し、そのまま意識が戻ることはなく、数時間後に心臓がとまりました。
救急隊員が挿管しようとしたときも,なかなか入らなかったそうです。あとでお医者さんに聞いたら,かなり腫れていたという事です。

病院で話を聞いた時、最初からお医者さんには見込みがないような話をされましたから、覚悟は出来ていたつもりでした。それでも心臓が何とか動いている間はと延命措置をしてもらいました。やはりその時点ですぐに、お別れをという事はできませんでしたから。それでも数時間に別れはやってきました。

3日に葬儀一切を終え、初七日も今日終わり、一段落したところですが、とりあえず四十九日まではいろいろ忙しいし、やらなければいけないことがいろいろあるので、寂しさもまぎれるかなと思っているのですが遺影を目の前にじ〜っとしていると、自然と涙があふれてきてしまいます。

葬儀までもいろいろな人に助けてもらいました。
父の職場の人達がたくさん駆けつけてくれて、父の人望を改めて感じました。
自分で言うのもなんだけど、父は本当に仲間達に慕われていた人でしたから。
そしてすぐに駆けつけてくれた、近くにいるおば夫婦や母の昔からの友人達、そして、maaのお兄ちゃんやおよめさん。助かりました。

私なんてホントに何もわからず気も利かず、頼りない1人娘だなって思い知らされました。
そりゃみんな私よりずっと先輩なわけだけど、私はあんな風になれるのだろうかって思っちゃった。

そして、施主となったmaa。しっかり務めてくれました。ホントに感謝。

子供達も、小さいなりに別れを惜しんでいます。

たーくんはもうわかっているし、病院でもずっと、「起きて」と泣きながら呼びかけていました。最後の出棺のときも,たーくんが起きて起きてと泣きながら呼びかけていたのが何とも切ない記憶です。

にったんは多分あまりわかっていないのですが、それでも出棺のときは一緒にわんわん泣いていました。時々,「じーちゃんとディズニーランド行きたかったのに。」とすねています。

二人とも、気がつけば祭壇の前でリンを鳴らして手を合わせていたりします。たーくんはお経を読むと張り切っています。


・・・さみしい。さみしいよ、お父さん。
お母さんを支えてあげてねとか助けてあげてねとよく言われるけど、もちろん1人娘としてそのつもりでいるけど、私はそんなに強くないよと思ってしまいます。
でも、頑張ります。頑張るしかないのでね。



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コメント 3

ぺち

そうでしたか…急なことでしたね。
心の整理もまだつかないのではないかとお察しします。
無理に頑張らず,泣きたい時は心のままに泣いてくださいね。
by ぺち (2010-12-08 16:38) 

ひろりん

ぺちさん

お気遣いありがとうございます。今日は父の職場に挨拶に行ってきました。退職後に再雇用で引き続き使ってもらっていて,責任とか外れて好きな仕事をしていたから、楽しくやっていたようです。

私は泣き虫なので、ぺちさんの言う通り、泣きたいときはワンワン泣いてしまおうと思います。この前も泣いていたら、にったんがよしよししてくれました。(苦笑)
by ひろりん (2010-12-08 21:02) 

MJ

私もお母さんを支えてあげてねと言ってしまった
たくさんの人のうちのひとりです。
そうだよね。ひろりんの気持ちも考えずにごめんね。

何か伝えたいんだけど、
ありきたりな言葉は山ほどあるけど、
どの言葉もなんだか全然意味が無い気がして、
結局かける言葉すら上手に選べないなあって思います。

親友として何か力になりたくても、
こういう時はやはり身内じゃないと何の役にも
立てないんだなと自分の無力さを痛感しながら、
ただ遠くから祈る、見守ることしかできない1週間でした。

ひろりんの自慢のステキなお父さん。
このブログやHPからも、その魅力は充分に伝わってきました。
そして、葬儀の様子からも、その人望の厚さはとてもよく伝わってきました。
そして、ひろりん自身の人望の厚さも。
たくさんの人が心からひろりんのことを心配して、
私のところにも様子を聞きにきてくれたり、参列してくれてたよね。

お父さんのお話はたくさんたくさん聞いていたのに、
直接ちゃんとお話しする機会が一度も無かったことが、とても残念です。

体にだけは気を付けてね!(こればっかり言ってるね、私。)
by MJ (2010-12-08 22:02) 

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